August 1, 2020 -
restaurants
赤提灯的タパスバル
夏のスペインでは、道沿いのレストランやバーは外に机を出して、みんなテラスで飲食する。このような店では、中で食事をする人はほぼ皆無。行きたいお店の中は空いていても、テラスがいっぱいだとじゃぁ別のところにしようというように、外に座って気持ちい風にあたることが目的なのだ。こういうレストランやバーでは、大体どこも置いているメニューが似ている。生ハム、チーズ、トルティージャにコロッケ、その他鉄板で焼いた肉魚介。つまり、どこに座っても出てくるものは大体一緒なので、ワインとビールを飲みながらタパスをつまむ場所は、外に座れるかどうかで決まるのだ。
そう思うと、東京の高架下の赤提灯飲み屋に行くのと似ている。山手線下でも中央線下でも、赤提灯の居酒屋でもつ煮やポテサラをつまみながらビールやホッピー、レモンサワーを飲むのは、とりあえず入れるところで選ぶことが多い(優先順位はあるかもだけど)。こっちは焼き鳥がうまくて、こっちは刺身がうまい、ってなのはあるけど、それよりもそのガヤガヤした雰囲気で、お手頃なビールを飲み、どこに行ってもポテサラと冷やしトマトを頼むのと似ている。
そういうとこが、好きだなぁ。スペイン。
もちろん、わざわざ予約して、室内で座って食べたいおいしいお店もたくさんある。でも、そういうところは赤提灯的タパスバルではないんだなぁ。